「ワーママ 疲れた」と心の叫びをつい検索してしまったあなた、
かなり疲れてますよね?いやいや、忙しすぎてもう限界、ですか?
休みたい、もう辞めてしまいたい、転職したい…でも声に出せない毎日、お察しします。
毎日頑張ってるのに、ふと気が付けば、底なし沼のようにドロドロとした疲労がまとわりついて、もがいても沈んでいく感覚。どうにかできるならすぐにでもしたいですよね。
ここでは、30~40代の「仕事と家庭の両立」をする疲れたワーママを対象に、沼から這い出て生き生きと過ごせるようになるための方法を順を立ててご紹介していきます。
学びや情報の整理だけでなく、私がオススメする商品やサービス、思考ツール等もあるので、
是非試してみてください。
自分にぴったりの対策が見つかれば、疲れを感じにくくなったり、明るく前向きに、幸せな気持になれますよ!
まず最初は4ステップの前段として、「疲労」について正しく理解することから始めましょう。
「寝ても寝てもとれない疲労」とはなんぞや、なぜこうなるのか、を詳しく掘り下げて整理していきます。
疲れを取り除ける可能性があるのかどうか、是非ご一読ください!
30-40代ワーママ特有の「とれない疲れ」とは

平日は仕事と子供の習い事の送迎でクタクタで、休日は起き上がれません。
さらに寝ても寝ても疲れがとれないんです。もう限界です。
我が家にも低学年と年長の息子がおります、同じく!です。
職場では在宅勤務に時短勤務にといろいろ配慮してもらってる上に、夫にも助けてもらっているのに、それでもしんどいと感じています。
うまくやりくりしている人をみると、自分は怠け者じゃないかと思ってしまいます。
私達を苦しめる「疲れた」という感覚、実は医学的にきちんと定義されています。
心や身体が機能的にキャパオーバーとなった時に、脳から発されるアラームなのです。
私たちはあまりに「疲労」を軽んじてきた結果が今だと考えると、まずは「疲労」のことをよく理解することが近道となります。
① 疲労の定義と種類
疲労とは過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた独特の不快感と休養の願望を伴う身体の活動能力の減退状態である(日本疲労学会)
心身ともに「休みたい」と思っているにも関わらず、強制的に活動するのでパフォーマンスも出せない状態、ということですね。
また、どんな種類の疲労があるのかというと、おおよそ以下のように分類されています。
長時間労働、睡眠不足、栄養不足
職場や家庭でのプレッシャーや悩み、将来への不安、過去の出来事
長時間のデスクワーク、PC作業、スマホ操作による脳や目の過度な活動
病気による倦怠感
紫外線による目への負担、過度な暑さ寒さ、夜なのに明るい、朝なのに暗いといったダメージ
身体の回復力の低下によってエネルギーの補充そのものが難しくなる
あなたが思わず「しんどい」と口に出してしまう時の疲労が、どの種類に多く当てはまっているのか、ひと呼吸おいて考えるのも興味深いですね。
② ワーママ特有の疲労

確かに自分にも思い当たるものがいくつもありますが、
私達のこの沼のように重い疲労は、どのタイプになりますか?
ワーママ疲れには3つのタイプがあり、しかも常に絡み合っています。
負のスパイラルとなって「寝ても寝てもとれない疲労」が深刻化していることが分かります。
・何重にも重なり合う「精神的な疲労」
仕事のストレス、職場の人間関係のほか、子供のことや夫のこと、家事のストレス
・日々の生活習慣による「身体的な疲労」
慢性的にスタミナ不足・睡眠不足に陥って回復できず、疲れやすい身体になっている
・「年齢や加齢」によって回復しづらい疲労
30代後半から徐々に体力が衰退、加齢によるホルモンバランスの変化
【原因分析】どうしてワーママは疲れすぎてしまうのか

なるほど。どんな疲れなのか分かると少し気が楽になりますね!
単なる怠けでなくてよかった…。
それにしても、なぜこんなに疲れちゃうのですか?
なぜ疲れるのか、はとても重要ですよね。
敵が分かればケアしやすいのでは?と思いますが、実はすぐにはどうしようもない、という結論に至ります。残念ながら、個人の努力で疲れから解放できるものではないからです。
とても悲しいことですが、ワーママとして働くには、ワーママとしての疲労を受け入れなければならないのが今の現実なのです。
理由1. 職場と家庭、相反する2つの活動ステージで稼働200%状態
これがもっとも大きな理由です。一般的にオンは仕事、オフがプライベートといいますが、ワーママにとってはどちらもオン!
1日に必要なエネルギーも時間も絶対的に枯渇しています。
にも拘わらず、本当のオフ時間を持つことは難しく、睡眠、休息、リフレッシュも後回し、十分に回復できない状況が慢性的に続きます。
その結果、疲労が取れにくい体質となってしまっているのです。

また、職場・家庭どちらにおいても、求められる成果レベルを落とすことが許されないことで心身バランスが崩れてしまい、修復が難しくなることもあります。
例え理解のある職場であったとしても、手加減を良しとしない自身に罪悪感を持ち、プレッシャーを感じているはずです。
家庭においても、特に母親として完璧でなくてはならないと無意識に感じているため、理想と現実とのギャップに疲労を深めてしまっています。
理由2. 晩産化・少子化によるホルモンバランスの変化からくる体調不良
30~40代になると、女性ホルモンの分泌バランスが崩れることで、肩こりやホットフラッシュ、動悸、睡眠障害など、いわゆる「更年期」と呼ばれる症状が出やすくなります。
女性ホルモンの分泌バランスとは、妊娠・出産によって月経のない期間が複数回あることで保てているのですが、昨今は晩産化や少子化によって無月経の機会が現象し、閉経までのトータル月経回数が増加傾向にあります。
10~20代ではホルモン分泌が増加することで月経痛やPMS、子宮トラブルの症状が増え、30~40代になると、分泌の減少によって早くから更年期症状が現れる人が増えています。

社会的背景がダイレクトに女性の体調に悪影響を与えているといえます。
自身の体調がフラフラと揺れ動くままで、日々積み重ねた疲労(理由1)を受け止めなければならないのです。
理由3. 基本的に子どもは思うようにコントロールできない
子どもの思考や行動は、私達が先読みしたとおりにはならないため、しばしば怒りや悲しみを覚えます。子どもの反抗的な態度や、不安や悩みへの寄り添い、コミュニケーションの不一致による誤解やすれ違いにぐったりしてしまう感覚、それは間違いなく疲労です。
小学生低学年であれば、手を変え品を変え、宿題や風呂、就寝を促してやらねばなりません。中高生になり、だいぶ自立できるようになったとて、何かと保護者としての出番が発生するものです。

長く感情的に負担がかかった状態が続くことで、日々の生活へのダメージも倍増してしまいます。疲れているがゆえにガミガミと言ってしまったり、必要以上に深く傷ついたり、逆に子どものことで悩むうちに睡眠不足に陥り身体をケアできなかったり。
身体的疲労と精神的な疲労が両者足を引き合うことでズブズブと沼のより深い場所にいざなわれてしまうのです。
まとめ
まずは疲れの定義をはじめ、私達ワーママ特有の「寝ても寝ても」疲れがとれない理由について、徹底分析しました。
どれほど手強い敵であるかを理解していただけましたか?
目先のケアグッズや時短家電、ストレス発散でなんとか凌げる!くらいの感覚では、全く(とは言いすぎですが)歯が立たないのです。
なんといっても、相手は愛する子どものことであり、職場の背景にある社会そのものなのですから無理もありません。
他次の記事では、これを踏まえてどう疲労と立ち向かっていけばよいのか、いよいよ4ステップで対策していきます。
各ステップでは私の実体験や信頼できる方々から伝授してもらった情報等もご紹介していくので、是非試してみてください。
くれぐれも、簡単に「辞めたい」「転職したい」はちょっとストップ!
心に浮かべる程度にしておき、行動に移すのは早まらないようにお願いします。
次回をお楽しみに!